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*番外編*あの日その3 ページ46

「よし出来た!もういいよ!」
「ほんと何してんのよ…」
目を開ける。
夕日が少し眩しくて、目がチカチカする。
「胸の辺り、見てみて。」
「?」
そう言われて、顔を下に向ける。
そこには、
「可愛い…」
花の形のモチーフがちょこんと飾られたネックレスが私の首から下げられていた。
「これ、どうしたの?」
「んーとね、護さんと兄さんと僕で買った!」
「そうじゃなくて…!誕生日でもないのに、
なんで…」
春斗が頬を掻く。
風が吹き、また桜の花びらが、舞い踊る。
「そんな感じのアクセサリー持ってなかったなーって思って、2人にそう言ったらそうだなーってなって、相談して買ったんだよ。
本当は三人で渡そうって言ったんだけど、護さんが
僕が渡した方が喜ぶって言ってそれで。」
「そう、なんだ…」
護、後でシメる。
「それ、似合ってるよ。」
春斗が笑いながらそういう。
その笑顔があまりにも可愛くて、私も顔がほころぶ。
「ありがとう。うれしい。」
人から初めて貰った、プレゼント。
しかも、大好きな人からの。
「ほんと、うれしい…」
声が震えた。勝手に。
「人から何か貰うの、初めてなの…」
嬉しさなのか、感動したのか。
勝手に涙がボロボロと溢れる。
「え、なんで泣いてるの!?そんなに!?」
「わかんない…うぇぇ」
「もー、変なとこで泣き虫だなぁ。
瑠々ちゃんは。」
そう言いながら、私の涙を自分の手で拭ってくれる。
やっぱり手はちょっと冷たかった。
今思えば、あの時が一番幸せな時期だったかもしれない。
あの時の私は知らないだろうな、
春斗が死んじゃうなんて。

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○*・ayumi・*○(プロフ) - ユピナ☆彡さん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません!ありがとうごさいます!そう言ってもらえると嬉しいです!あと私の名前はあゆみですw (2015年4月7日 20時) (レス) id: a27f79ed81 (このIDを非表示/違反報告)
ユピナ☆彡(プロフ) - あやみさん!いーと思いますよ!(*ゝω・*)bクルミです!一応(笑) (2015年3月15日 16時) (レス) id: 088b608ca5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:○*・ayumi・*○ | 作成日時:2015年3月8日 21時

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