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*番外編*あの日その2 ページ45

繋がれた手は少し冷たかった。
それよりもどんどん心臓の鼓動が早くなっていく。
「春、斗…手…」
「え、手がどうしたの?」
息を少し切らしながら春斗が言う。
こいつ、私と手繋いでるのになんでこんなにも普通なんだよ…!
こんな奴にドキドキしている自分が、ちょっと恥ずかしい。
「なんでもない…」
惚れた弱み…ってやつなのかな。
自分でそう思ったら急に恥ずかしくなってきて、
体温が少し上がってくる。
春斗に手を引かれるがままに連れてこられた場所は、私しか知らないはずの場所。
「なんで、この場所知って…」
「大分前にさ、瑠々ちゃんがここで写真撮ってるの
見たんだ。そしたら僕もこの場所好きになっちゃって。」
桜の花びらが風に乗って舞い踊る。
今は大きな桜の木しかないけれど、ここには昔、
私とその家族の家があったらしい。
覚えてないけれど。
ここに来れば、なにか家族と繋がっているような気がしてた。
ここに来れば、自分の心の奥にある孤独を忘れられることが出来た。
淮斗や護、春斗達には内緒で何回もこの場所に訪れてた。
「で、ここに来て何するの?」
「ちょっと目つぶって?」
「え。」
「はーやーくー!」
春斗に言われるがままに目を閉じる。
すっと、春斗が近づくのが分かった。
身体が固まる。
「な、何してるの?」
「ちょっと待ってー、あれ、繋がらないや。
こんなの人にやったことないからかな?」
「え、何してるのよ!変なことしないでよ!」
「大丈夫だって、変なことじゃないから。」
首に、春斗の手が触れる。
「ひゃっ…!」
思わず声が出る。
ほんと今、コイツ何やってんのよ…!!

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○*・ayumi・*○(プロフ) - ユピナ☆彡さん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません!ありがとうごさいます!そう言ってもらえると嬉しいです!あと私の名前はあゆみですw (2015年4月7日 20時) (レス) id: a27f79ed81 (このIDを非表示/違反報告)
ユピナ☆彡(プロフ) - あやみさん!いーと思いますよ!(*ゝω・*)bクルミです!一応(笑) (2015年3月15日 16時) (レス) id: 088b608ca5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:○*・ayumi・*○ | 作成日時:2015年3月8日 21時

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