メサイア~許されることのない償い~

＊番外編＊幼なじみ ページ41

○＊・瑠々side・＊○・＊○・＊○・＊○・＊○・
「ふぁぁぁぁぁ…」
大きなあくびが出る。
暇だ。暇すぎる！！
「ねーぇー！淮斗ぉー！護のとこ行こーよー！」
「ちょっと、揺らさないでよ、酔う。」
「ひーまーだーよー！！」
「分かったから。」
カチカチとパソコンのキーボードを片手で打ちながら、後ろで揺さぶっていた私の頬を掴む。
「ひ、ひひゃい！ひゃなひて！」
「静かにするまで離さない。」
「わかったからー！ひゃなひて！」
「本当に？」
「うん！」
「よろしい。」
すっと、手が離れる。
と、同時に私も反撃を始める。
頬を思いっきり掴む。
「仕返しだー！おりゃー！」
「ひゃーめーろー」
「だって間宮君いなくて暇なんだもん！」
「護のところ、1人でいけばいいだろ。だからひゃーめーろー。」
「1人寂しい！！」
その時、部屋のドアが開く。
入ってきたのは護だ。
「お前ら何やってんだよ…」
「あ、護！ちょうど行こうと思ってたんだー！」
淮斗の頬から手を離す。
「間宮もいないのか。」
「有賀君もいないの？」
「ああ、突然パスタの好みを歌いながら聞いてきたと思ったら、ちょっと新選組になってくるとか訳のわからないこと言い出して出ていったんだよ。」
「間宮もそうだよ。突然ちょっとオカマになってくるとか言い出してさ、あ、ついでにペダルも漕いでくるとか言ってたな。」
「二人ともどうしちゃったんだろうねー」

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