初めてのメサイア（仮）1 ページ4
サクラを育成するマル校内にある特公五係本部。
通称"チャーチ"には、絶対規律がある。
生徒(サクラ)は、"チャーチ"について沈黙を守らなければならない。
生徒(サクラ)は、"チャーチ"を出れば二度と接触してはならない。
生徒(サクラ)は、任務に失敗した生徒を救助してはならない。
生徒(サクラ)は、友人や恋人になってはならない。
けれど、ただひとつの例外が存在する。
マル校を共に生きて出てきた相棒、"メサイア"を、唯一の例外として。
○＊・○＊・○＊・○＊・○＊・○＊・○＊・○＊
「…以上だ。」
神北さんが話終えた時、先に口を開けたのは淮斗だった。
「待ってください。」
私はびっくりして、顔をあげた。
淮斗は自分から意見することがあまりない。
それに、あまりコロコロと表情を変えないその顔に明らかに動揺の色が浮かんでいた。
「どうした。」
「護と瑠々は幼なじみなんです。
だから…」
「幼なじみがどうした。そんなこと関係ない。」
「…っ！」
「淮斗！」
私は淮斗の肩を掴む。
きっと、さっきの仮メサイアの発表が不満なんだ。
でも、だからって、神北さんに当たるのもおかしい。
「大丈夫だよ、私だっているし。ね？」
「…」
なるべく気を立たせないように、優しく諭す。
淮斗の顔にはまだ不満が残っているみたいだったけど、しぶしぶという感じで頷いてくれた。
「これで今日は終わりだ。明日からの訓練に備えるように。」
「「「「「はい。」」」」」
さっき発表された仮メサイア、
それは淮斗が不満に、思うのも仕方ない。
私は別にそう思ってないけど。
まず、私、波沢瑠々のメサイアは淮斗と間宮星廉。
通常、メサイアは2人一組で組むものだけれども、
私という予想外のサクラ候補生が入ったことで
人数が足りなくなってしまったらしい。
それで今回は、3人一組という対処をとったらしい。
そして、護のメサイアは有賀涼。
おそらく、淮斗は護とメサイアになりたかったのだろう。ずっと一緒に過ごしてきたんだし。
納骨堂を後にした私達は、納骨堂の扉の前で、
立ち尽くす。
淮斗は不満気に、ずっと下を向いている。
「かい…」
私が声を掛けようとした時。
護が、淮斗に近づく。
もしかして殴ったりするんじゃないか。
「ちょっ、護…！」
護の伸びた腕は、淮斗の肩をポンと叩いた。
淮斗がゆっくり顔を上げる。
"大丈夫"と言っているように少し笑う護。
その笑みにホッとしたのか、
「…うん。」
少し笑った。
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○＊・ayumi・＊○(プロフ) - ユピナ☆彡さん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません！ありがとうごさいます！そう言ってもらえると嬉しいです！あと私の名前はあゆみですw (2015年4月7日 20時) (
レス) id: a27f79ed81 (このIDを非表示/違反報告)
ユピナ☆彡(プロフ) - あやみさん！いーと思いますよ！(*ゝω・*)bクルミです！一応(笑) (2015年3月15日 16時) (レス) id: 088b608ca5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：○＊・ayumi・＊○ | 作成日時：2015年3月8日 21時
