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昔の話1 ページ17

○*・瑠々side・*○・*○・*○・*○・*○・
「…ん?」
目を覚ますと、見慣れた天井が視界に広がる。
ああ、ここは確か。
「気がついた?」
顔をゆっくり動かすと、そこには黒子さんの姿。
「よかった。怪我もそんなに酷くないし、
顔に傷が残らなさそうだし。」
そう言って黒子さんは微笑む。
「あの、私…」
「任務中に、敵に殴られた時、脳しんとう起こしていたのにも関わらず無理に立ち上がったりしたから
そのあとに気を失っちゃったみたいよ?」
「ああ…」
そうだ。淮斗が慌てて駆け寄る姿を見た後から記憶がない。
「横腹を抑えていたって聞いたから、見てみたけど
肋骨にヒビが入ってたみたいね。
一週間もすれば治る。」
「有難うございます。」
ゆっくり起き上がって座る。
そうだ。あの二人。どうなったんだろう。
何か掴めたのかな。
「白崎君と有賀君がなにか持ち帰ってきたらしくて、あなたが眠っている間に分析してたの。」
「淮斗と間宮君は、何も持ち帰ってないんですか?」
黒子さんは残念そうに頷く。
私は思わず下をむいてしまう。
あれだけ頑張ったのに、手掛かりなしなんて…
胸元に下げているネックレスに触れる。
「可愛いネックレスね。」
黒子さんが言う。
「昔、大切な人に貰ったんです。
お守りって。」
「大切な人って、あの二人?」
あの二人とはおそらく、護と淮斗のことだろう。
口元が緩んでしまった。
「違います。」
「じゃあ、誰から貰ったの?」
「好きだった人に、貰いました。
もうその人はいないんですけど。」
優しくて、私の事を一番理解してくれてて、
何かあったとき、すぐに心配してくれた人。
今は、もういないけど。
黒子さんは、ふぅとひと息つき、こう言った。
「海棠くんから聞いたの。あなたがサクラになった理由。」
「え。」
「嫌じゃなかったらでいいんだけど、話してくれない?その大切な人のこと、あなたがサクラになった理由を。」

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○*・ayumi・*○(プロフ) - ユピナ☆彡さん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません!ありがとうごさいます!そう言ってもらえると嬉しいです!あと私の名前はあゆみですw (2015年4月7日 20時) (レス) id: a27f79ed81 (このIDを非表示/違反報告)
ユピナ☆彡(プロフ) - あやみさん!いーと思いますよ!(*ゝω・*)bクルミです!一応(笑) (2015年3月15日 16時) (レス) id: 088b608ca5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:○*・ayumi・*○ | 作成日時:2015年3月8日 21時

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