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初めての任務3 ページ13


「あ、待て!!」
私達は慌てて男の後を走って追いかける。
『俺たちも行くから、なるべく耐えてろよ!!』
「はい!」
男はなかなかすばしっこくて距離が縮まない。
「待て!!止まれ!!」
なんとか、行き止まりのところまで追い詰めた。
でも、追い詰められていたのは私達の方だった。
「なんだお前ら。」
道にわらわらと男達が群がる。
「こんなに…!?」
そう言った時だった。
「くっ…!」
淮斗の苦しそうな声。
ばっと後ろを見ると、スーツの着た男にネッグロックされている。
「淮斗!!」
戦闘が始まった。
間宮君が1人で大勢の人数を相手にしている。
「ふっ…!」
私は殴りかかってくる男一人に反撃するだけで
精一杯。
間宮君、結構やられてる…!
その時だった。
「波沢!!!後ろ!!!」
「え。」
振り返った時には、もう遅かった。
「きゃっ…!」
頬に鈍い痛みが走る。
殴られた反動で、地面に倒れ込んだ。
口の中で血の味が広がる。
頭を強打したみたいで、景色が揺れて見える。
「瑠々…っ!」
淮斗が小さく私の名を呼ぶ。
「くっ…!」
なんとか起き上がり、私を殴った男にお返しで殴りかかろうとする。
「やあああ!!」
拳は虚しく、宙を舞い、男の回し蹴りが横腹に命中した。
「くっ…!」
肋骨が折れたかもしれない。
痛い。ズキズキする。
「おいこいつ、良く見たら女じゃないか。」
横腹を抑えながら睨みつける私を男は愉快そうに
見下す。
「女だったら、どうなの?」
地面に血を吐き捨て、鼻で笑う。
そうだ、女だったらどうなんだ。
これでも私はサクラなんだよ!
「波沢!!!!やめろ!!!」
間宮君が叫ぶ。
「瑠、々…!」
ネッグロックされながらも、必死に抵抗している淮斗。
こんなに…私は…!
「そうだなぁー…」
男がニヤリと笑う。
私の髪の毛を鷲掴みする。
「まぁ、とりあえずこのまま連れ去らって、
どっかにでも売り飛ばそうかな?」
「それで気が済むの?」
私が囮になれば、この二人が逃げれる。
私が居なくなっても2人とも仲良くできるかな?
そう思った時だった。
ズズッと紙パックのジュースをすする音。
男が私の髪から手を離す。
そのまま私は地面に倒れた。
この音は…

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○*・ayumi・*○(プロフ) - ユピナ☆彡さん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません!ありがとうごさいます!そう言ってもらえると嬉しいです!あと私の名前はあゆみですw (2015年4月7日 20時) (レス) id: a27f79ed81 (このIDを非表示/違反報告)
ユピナ☆彡(プロフ) - あやみさん!いーと思いますよ!(*ゝω・*)bクルミです!一応(笑) (2015年3月15日 16時) (レス) id: 088b608ca5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:○*・ayumi・*○ | 作成日時:2015年3月8日 21時

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