初めての任務2 ページ12
私達３人は、例の会社の前まで来た。
「ここか…。」
そうぼそりと私が言ったとき。
「ちょっと待って！」
「え。」
「あ？」
間宮君が突然、私と淮斗の腕を引っ張り、会社の前にあるコンクリート状の壁に隠れる。
「どうしたの？」
「いや、あの…」
間宮君が口ごもる。
「なんだよ。」
淮斗が言い放つ。
それが効いたのか、間宮君は真剣な顔になって話し出す。
「あの会社の前にいる男、普通じゃない。」
「え？」
私はこっそりと顔を出し、確認する。
私にはどっからどう見ても、普通の会社員にしか見えなかった。
「私には普通の会社員にしか見えないんだけど…
どういうこと？」
私は間宮君を見る。
淮斗も良く分からないという顔をしながら間宮君を見る。
「いや、音がさ。」
「音？」
淮斗が顔をしかめる。
私も流石にこればかりは、彼の言ってることが理解できなかった。
音？音が変って？
男がどこかに電話をかけながら、歩き始める。
「とりあえず、尾行しよう。」
そう言って間宮君が男の後について行こうとする。
「え、ちょっと！」
「おい！」
間宮君は私達の事なんて気にせず、歩き出す。
「ああ、もう…」
淮斗は諦めたように、間宮君のあとについて行く。
「ちょ、ちょっと！二人とも！」
『おい、喧嘩するなよ！』
無線機から海棠さんの声がする。
「か、海棠さん！とりあえず尾行します！」
私は慌てて二人のあとを追いかけた。
○＊・○＊・○＊・○＊・○＊・○＊・○＊・○＊
「おい、間宮。説明しろよ。」
男の尾行途中、淮斗が間宮君にそう言い、
肩を掴む。
「淮斗！今は尾行してるんだから、そんなこと後で聞いたって…」
「言ってもわかんないよ！」
間宮君が大きな声で言った。
彼の大きな声を聞いたのは、初めてだった。
思わず立ち止まってしまう。
「…ごめん。」
「あっそ。」
そう言って淮斗が足を一歩踏み出した時だった。
『あ、馬鹿！近づきすぎだ！』
海棠さんの声。
心臓が波打った。
ﾄﾞｸﾝと。
男が電話をしながらこちらを振り返った。
私達は固まって動けなくなる。
息が、
男は私達をチラリと見て、前を向く。
そして。
走り出した。
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○＊・ayumi・＊○(プロフ) - ユピナ☆彡さん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません！ありがとうごさいます！そう言ってもらえると嬉しいです！あと私の名前はあゆみですw (2015年4月7日 20時) (
レス) id: a27f79ed81 (このIDを非表示/違反報告)
ユピナ☆彡(プロフ) - あやみさん！いーと思いますよ！(*ゝω・*)bクルミです！一応(笑) (2015年3月15日 16時) (レス) id: 088b608ca5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：○＊・ayumi・＊○ | 作成日時：2015年3月8日 21時
