メサイア~許されることのない償い~

初めての任務1 ページ11

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次の日、私達は初任務に踏み込んだ。
海棠さんに言われたとおり、なるべく体のラインが出ない、ちょっとブカブカの服を来てきたから
大丈夫…だと思うんだけど、問題はそこじゃない。
カチャカチャとパソコンのキーボードを打つ音が響く。
「悠里、どうだ？」
海棠さんが、別のパソコンのモニターを見ながら
淮斗に問いかける。
「今アクセスしてます。本当だったら現場に行って
見たいところですけど、間宮パソコン苦手だし。」
「私だって、苦手なんですけどー…」
「それは随分前から知ってる。」
「…ごめん。」
またこのパターンだ。淮斗、いっつも間宮君に嫌味ばっかり。
間宮君だって言い返せばいいのに。
「あ、あった。数日内に大金が動いたか見てみますね。」
相変わらずパソコン使うの上手だなぁ。
ハッカーだからだけどさ。
海棠さんと御津見さんは、別のパソコンのモニターを見ながら別の現場にいる護と有賀君に、指示を出している。
「手ぶらで帰ってくるなよー。」
御津見さんが2人に言う。
確か二人は、金沢で起きた殺害事件の現場に行ってたはず。
「私は武闘派だからね、パソコンは全然使えないんだ。えへへ。」
間宮君に私はそう言った。
淮斗が全部してくれてるから暇だったという事もあるけれど。
「そうなんだ。」
「うん。」
そこで会話が止まる。
「容疑者らしき人物、特定できました。」
会話が途切れたと同時に淮斗がそういう。
「よし、じゃあお前らはその会社に探りに行ってくれ。」
「「「はい。」」」
いよいよ、現場だ。
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