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こいつを日本に連れてきてから何年経っただろうか。

気がつくと、D機関という存在は最初から無かったかのように消え、そこに居た仲間達も散り散りに居なくなってしまった。

殆どが日本に残っているらしいが、どっかの変わり者はドイツに居るらしい。
理由はなんとなくわかるが。



そして神永だった俺は、少女だったあいつと暮らしている。



うっかり店主と話し込んでいたせいで、随分と時間が経っていた。
店の外でずっと待っているあいつはどこかに行ってはいないだろうか。

「すいません。まだまだ話したいんですが、店の外で連れが待ってるので。」

俺は店主に軽く会釈をすると、慌てて店の外に飛び出す。

「ジェイミー!ごめん、待たせ」

そこまで言いかけると俺は言葉を止める。

「ねぇ、いいでしょ?ちょっとだけ、ね?」

「でもここで待っていないと彼が帰って来る。」

「君のこと待たせちゃう彼より俺のほうが絶対いいって。」

店から少し離れたところで、彼女ーージェイミーは見知らぬ男に腕を掴まれていた。

大人になった彼女は随分と美しくなったので、こういうことは頻繁なのだが、今回はタチの悪い奴みたいだ。

「離してほしい、彼が帰って来る。」

「ええー?行こうよー?」

「でも…」

若干嫌そうな彼女の腰を掴んで、無理やり引き寄せたのを見た瞬間、自分の中の何かがプチンと切れる音がした。

「ジェイミー!!行くぞ!!」

俺の大きな声が届いた様で、ジェイミーは俺の方を見ると嬉しそうな顔をし、男を地面に突き飛ばして俺の元に走ってきた。

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きさひろ(プロフ) - 魚占さん» ありがとうございます.*・゚(*º∀º*).゚・*. (2017年5月25日 20時) (レス) id: 8601f45511 (このIDを非表示/違反報告)
魚占 - 次回作も楽しみにしてます (2017年5月25日 20時) (レス) id: cf3d1ff74b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きさひろ | 作成日時:2017年5月17日 18時

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