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book 14 ページ14

「わあああ!!」

私は目の前に広がる景色に思わず声を上げた。

「これが海なの?」

隣にいるカミナガに尋ねる。

「そうだよ。」

「わあああ!!!」

「はしゃぎすぎだろ。」

「あれ何!?」

「カモメ。話聞けよ。」

目の前に広がるのは、絵本で見た海。

私たちは今、日本に向かうために船というものに乗っている。
船というのは本当に海の上を走るらしく、風を切りながら日本へと向かっているようだ。

「海って本当にあるんだねぇ〜!」

「なかったら大変なことになってるけどな。」

「そうなの?」

海というものはないと困るものなのか。
確かに、これだけ大きな水の塊が無くなると大変そうだ。

「この海の上を走ったら本当に、ニホンに着くの?」

「着くさ。時間はかかるけどな。」

「どれくらい?」

「ん〜、25日くらい?」

「凄いかかるのね。」

海はどこへでも繋がってるらしい。
私の住んでいた国からニホンも繋がっているらしい。
海はすごい。

「まぁ、これから飽きるくらい海なんて見るから部屋に戻ろうぜ。」

カミナガはそう言って私の手を引いて歩き始める。

「船には部屋があるの?」

「ああ、ない船もあるがこれはある船なんだ。」

「そう。」

どうやら部屋に到着したようで、部屋につけられたドアに手をかけ、ゆっくりと開けるカミナガ。

「わあああ!!」

ドアを開けるとそこは本当に部屋だった。
ベッドがあり、小さな机があり、椅子もある。
私があそこにいた時与えられてた部屋より大きく綺麗な部屋だった。

「本当に部屋がある!」

「無かったらやばいけどな。」

「すごい!船凄い!」

私は興奮気味に部屋の中に入り、ベッドに腰掛ける。

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きさひろ(プロフ) - 魚占さん» ありがとうございます.*・゚(*º∀º*).゚・*. (2017年5月25日 20時) (レス) id: 8601f45511 (このIDを非表示/違反報告)
魚占 - 次回作も楽しみにしてます (2017年5月25日 20時) (レス) id: cf3d1ff74b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きさひろ | 作成日時:2017年5月17日 18時

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