D課!4 ページ8
「あっもしもし、しおりちゃん?こないだはありがとねー、でさ急なんだけど今夜暇?…そう、予定空いちゃってさぁ〜はははっ。」
先程まで熱心に携帯を見ていた神永が誰かに電話をかけ、楽しげに話し始める。
相も変わらず彼は女好きである、私は諦めてしまったらしいが。(実井談)
「神永、私用電話は廊下でやれ。」
田崎がすかさず注意すると、神永は少しめんどくさそうな顔をして部屋から出て行く。
「はぁ…」
小さくため息をつき、クッキーに手を伸ばす田崎。
「あー。」
私は思わず声を上げ、口の中に消えていくクッキーを見守る。
私のクッキーが。
「うん、うまいなこのクッキー。」
「それは良かった、菓子作りはあまり経験がなくてな。」
「私のクッキー。」
「まだまだ沢山ある、少し分けてやってくれ。」
「うん。」
こくりと私は頷き、再びクッキーを口に運ぶ。
これで菓子作りの経験があまり無いというのだ、福本は警察官ではなくパティシエか何かになるべきだと思う。
そう思っていると福本の携帯が音を立てた。
「ん?小田切からか。…そうか、たくさん焼いたからどんどん食べろ。」
「いやこの距離ならLINE使わないで口で言えよ。」
「いつもの事。」
口を動かすのが面倒だという理由で、小田切はLINEで会話を楽しんでいる。
波多野達からは『打つ方が面倒臭いだろう』と言われているが、本人は絶対に意地を曲げないみたいだ。
「新しい係長、まだかな。」
「案外近くにいたり、ね。」
三好はそう言うと、カードを机の上に置き、扉へと近づいていく。
そして勢い良く開けた。
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きさひろ(プロフ) - inaさん» リクエストありがとうございます…!遅くなるかもしれませんが今のお話が終わったら書きたいと思います! (2016年8月29日 22時) (レス) id: a27f79ed81 (このIDを非表示/違反報告)
ina(プロフ) - リクエストで若中佐との恋愛話とD機関が吸血設定が読みたいです…!!いつも楽しみに読ませてもらってます!これからも次回の作品など楽しみにしてます! (2016年8月29日 21時) (レス) id: 6adabf3002 (このIDを非表示/違反報告)
サンタ - リクエスト答えてくださってありがとうございます!きさひろさんの作品好きです!これからもがんばってください!碓氷が尊い (2016年8月23日 22時) (レス) id: a382114b2a (このIDを非表示/違反報告)
きさひろ(プロフ) - サンタさん» あああありがとうございます…!前作にもコメントしてくださって…!本当にありがとうございます!警察パロゆっくり書いていきますね…! (2016年8月21日 23時) (レス) id: a27f79ed81 (このIDを非表示/違反報告)
サンタ - 三好との絡みが好きです!警察パロもみてみたいです。 (2016年8月21日 22時) (レス) id: a382114b2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きさひろ | 作成日時:2016年8月17日 23時