【ジョーカー・ゲーム】綻びの紫苑

Ｄ課！＊サンタさんリクエスト ページ5

！ATTENTION！

ここからはドラマＣＤネタです。

・ドラマＣＤ視聴してない方はネタバレ注意です。

・前作とは全く関係ないです。
前世の記憶とかも全くないです。

・碓氷と三好は既に付き合ってます。ふぁお！

以下のことを踏まえてお読みください。
中編です。


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警視庁特殊事件捜査部Ｄ課。

表沙汰には出来ない極秘事件や隠密調査を請け負う、警察における暗部。

組織図にその存在は記されず、具体的な仕事内容や構成メンバーを知っている者は少ない。

実態すら不明なその課を“警察組織の闇”と不審に思う声が大きく、特に武藤率いる刑事部捜査一課からは目の敵にされている。



というのがうちの課だ。



「碓氷、この前食べたいと言ってた菓子を作ってきたぞ。」

「ああ、ありがとう。」

私は机の上に出していた資料を片付けながら、こくりと頷く。

ここが、先程長ーく説明していたＤ課だ。

捜査を与えられない限りは基本皆、のんびりとテレビを見たり、カードゲームしたりと他の課からしたらありえないほどくつろいでいる。

私は父さん…じゃないや、結城課長から頼まれていた資料の整理をしていたところだ。

「うまく作れたか分からないが…」

「うん、食べる。」

同じＤ課の福本が、少し不安そうな顔をしながらタッパーの蓋を開ける。

中には狐色をした、とても美味しそうなクッキーが詰められていた。

「美味しそう。」

私は渡されたお絞りで手を拭くと、すぐにクッキーに手を伸ばし、そのまま口の中へ放り込む。

噛み砕くと優しい甘さが口の中に広がった。

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