転生スパイ少女はヒーローになる【スパイ教室×ヒロアカ】 (ページ8)

今日:26 hit、昨日:33 hit、合計:2,336 hit

くじ引きページ8

着替え終わった生徒達は、それぞれの戦闘服の感想を述べあっていた。

　「一ノ瀬の戦闘服、なんか戦闘服って感じしないな！可愛い服だけど！」

　そう指摘したのは切島だ。

　Aの戦闘服は、灯時代の任務服のデザインと一緒だ。全身オールブラック。色はシンプルなものだが、横にチュールがついたミニスカートや、途中からシースルーになっており、大きく裾が広がっている袖、首元にあしらわれていた宝石風の飾りなど、こだわったデザインであることが分かる。

　『そうだね。あまり機能性は重視していないし…』

　そんな2人の他にも、お茶子と緑谷など会話を弾ませていた。

　「あ、デクくん！？かっこいいね！地に足ついたって感じ！」

　「麗日さ…うおぉ…！！」
　
　「要望ちゃんと書けば良かったよ。パツパツスーツんなった。恥ずかしい…」

　お茶子は頬を赤く染め恥じらいを見せる。

　『大丈夫、可愛いよ』

　「Aちゃん…！ありがと！」

　その光景を見た峰田が「ヒーロー科最高」と呟いている。

　そんか峰田をAは無言で睨んだ。

　

　こうして始まった戦闘訓練。

　敵とヒーローに別れて勝負を行うらしい。

　敵が建物内に核を設置。ヒーローがそれに触れることが出来ればヒーローの勝利。

　このようなルールがカンペを読んだオールマイトによって説明される。

　「コンビ及び対戦相手はくじだ！」

　「適当なのですか！？」
　
　飯田がそう声を張り上げたが、緑谷の助言によって解決したらしい。

　『あの』

　Aが挙手をした。

　『このクラス奇数なので1人余りますよね。どうするんですか？』

　「余った者は、少しルールを変え、自分が指名した者と1対1をしてもらう！」

　1対1という言葉に、生徒達はどよめく。

　そんな中、くじ引きが行われた。1人余ったのは…

　「なんで！？」

　Aだった。