星の様な君 (ページ2)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:21,170 hit

2 ページ2

「慶ちゃん、慶ちゃん、!」

「おい手越!またお前鞄にイタズラしてぇ…!」

出会いから数十年、まっすー、まっすーと不安げにどこまでも俺の後ろをついてきていたあの危うさはどこかに消え去った。

いつものように、小山とふざける手越は大口を開けて笑っている。

笑顔は、あの頃と何も変わらない。

いつまでも聞こえ続ける二人の楽しそうな笑い声。そんなの、本当にいつもの事なのに、何故か今日はイライラして仕方ない。
思わず、雑誌を強めに机に置いた。

「っ!!びっくりした…」

「まっすー?どしたの?」

小山もシゲも手越も、びっくりした顔で俺を見てる。

「…別に、何でもない。」

「増田さんどーしたのよ?なんかあった?」

「何もないってば、」

「じゃあ何で機嫌悪いの?」

「悪くない。」

「悪いでしょ。」

「、手越には関係ない。」

自分でも、棘のある言い方になっているのは分かっているけど、でもこんなの格好悪すぎて言えるわけない。

そんな、嫉妬、しちゃったなんて。