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▽
「まっすーさぁ、あの噂ほんとなの?」
「何が?」
小山とペアでの撮影が終わり、楽屋へと帰る途中、小山から発せられた言葉の意味が分からず、聞き返す。
「まっすーが、中丸君と付き合ってるっていうの。」
「はあ?」
「あれ、違うの?」
違うも何もどっからそんな噂が流れたんだ。
「なんで俺が、中丸君と付き合うんだよ。」
「えー、だって最近仲良しじゃん?」
「いや、それとこれとは別だろ。第一、俺は、」
手越のことが好きなんだから。
うっかり口を滑らす前に、冷静になる。
「まっすー?」
「、いや、何でもない。とにかくそれは間違いだよ。」
なんだー、面白くないなーなんて言っている小山はもう放っておいた。
俺が付き合いたい相手なんて、一人しかいない。あのうるさくて、チャラチャラして、なのに心はものすごく繊細で、実は涙もろい、あいつしか。
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作者名：祐貴 | 作成日時：2018年3月16日 7時
