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２→３ ページ8
「フクースナー！！」
ヴィクトルはカツ丼初めてだったようだ。
高カロリーなのにどんどん食べたくなってしまう魅惑のカツ丼。
きらきらとした衣が私を魅了する。
新体操選手としてあるまじき食生活だ！
と、コーチにカツ丼禁止令を喰らった時もあった。
……正直あの時のことは思い出したくない！
「ユウリは最近このカツ丼を食べているのかい？」
「イエースイエース、よく食べてます」
「どうして？ 試合に勝ってもいないのに？」
……この光景、経験したような。
「そんな体型だと、コーチする気が失せる！
せめてグランプリファイナルの時まで体脂肪率落としてくれないかなぁ。それまでカツ丼禁止だよ？ 子豚ちゃん！」
怖ぁぁい。リヴィングレジェンド怖ぁぁい。
目の前でカツ丼をあんなに美味しそうに食べられたら勝生君にとって生き地獄も同然！
そして、その、非常に申し訳ないけど……今の体型は私でもちょっと見るに耐えない！
ごめんね勝生君！
私でもカツ丼禁止令を出してたと思うよ！
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