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２→２ ページ7
ヴィクトルは「ジャパニーズオンセンハイルー」と温泉に入っていた。
とタッチの差でロードワークから帰ってきた勝生君にマッカチンが飛びつく。
ご主人様と同じスケートの香りでも感じ取ったのかな……
「え？ ヴィっちゃん！？……じゃない！ ヴィっちゃんより明らかにデカイ！」
マッカチンとじゃれあう姿は勝生君の幼い姿を思い出させた。
「ヴィクトルっていうトイプードルを飼ったんだ！」と言った勝生君の嬉しそうな顔は忘れられない。
と、勝生君はいきなり走り出した。
……大方、ヴィクトルが来たことに気づいたのかな。
あああ、商品が。
少しして勝生君がヴィクトルと戻ってきた。
少し落ち着いたみたいだけど、まだまだ緊張してる。
グランプリファイナルで話さなかったのかな。
バンケットとかあっただろうに。
……お酒飲んだのかな。
それだったら喋っても記憶ないかも。
ふと、勝生君と目が合う。
平常心平常心。
別に勝生君が何かしたわけじゃないんだから。
ここでドギマギしても不審に思われるだけ。
「Aちゃん！ ヴィクトル来てるなら言ってくれれば良かったのに〜！」
「だ、だって勝生君、直ぐに温泉に走って行っちゃったから」
「うぐ、それもそうか……！」
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