検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:65,863 hit

11 (健side) ページ13

あの子は鞄からポーチを出し、たくさんの薬を出していた



(これって⋯⋯まさか⋯)



そう思っていると、水がなく困っている


(まずいじゃん⋯⋯そこの自販機で買ってこないと⋯!)

俺の体はすぐに動いた


健「少し待ってて!俺買ってくるから!」



そう言い残し、俺は急いで自販機で水を買って戻った




あの子の顔色はかなり悪く、先程よりも苦しそうに辛そうにしていた




俺はペットボトルのキャップを開けて渡してやると、あの子はすぐに受け取って薬を飲んでいた


(病気⋯⋯持ってんのかな⋯)

薬を飲んでもなお苦しそうにし続けるあの子の背を、俺は優しく撫で続けた




(こんなに体細いのか⋯それに小さい⋯⋯)


いつも遠くから見ていた頃は思わなかったが、今近い距離で見て、触れていると、かなり細いのがわかる



(まさかいなかった理由って⋯⋯)


そんなことを考えていると、あの子は落ち着いてきたようで、ゆっくりと呼吸をしていた



健「大丈夫⋯?落ち着いた⋯?」


そう声をかけると、あの子はこちらを振り向き


貴「ありがとうございました⋯⋯とても助かりました⋯」


綺麗な落ち着いた声、そしてまだ少し顔色が悪いも優しげな表情で礼を言ってきた


健「よかった⋯⋯⋯でも、帰りとか心配だし、俺、送っていくよ⋯一緒に帰らない?」



そう言うとあの子は、余程さっきが辛かったのか


貴「すみません⋯⋯お言葉に甘えさせていただきます」

と言った



俺は優しく微笑み

健「じゃ、帰ろっか」

と言い、あの子を支えながら立たせた


少しフラついていたので、優しく支えながらあの子に合わせてゆっくりと歩き出した

12 (夢主side)→←10 (夢主side)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
86人がお気に入り
設定タグ:HoneyWorks , 柴崎健
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りんご飴 | 作成日時:2019年6月6日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。