39 (健side) ページ41
貴「じゃあ、そろそろ帰りますね。ご馳走様でした」
健「あ、美月ちゃん⋯送ってくよ。もう夜遅いし。」
貴「え?でもすぐそこですよ?」
健「だーめ!行くよ⋯!」
貴「ありがとう⋯」
申し訳なさそうに美月は笑った
貴「じゃあ、愛蔵くん⋯おやすみなさい。また明日ね」
愛「はい、また明日!おやすみなさい!」
外に出て、歩きながら俺は
(なんであいつは名前呼び⋯?)
そんなことを思い、聞いてみた
健「ねぇ、美月ちゃん。なんであいつの事は名前呼びなの?」
すると
貴「えっ⋯⋯//そ、それは⋯///」
美月の顔が赤くなった
不思議そうにしていると、いつの間にか美月の家の前まで来ていた
そして美月は、真っ赤な顔を隠すように俯きながら、俺の手をそっと握った
健「美月ちゃん⋯?」
さらに不思議に思い、声をかけると
貴「⋯ず⋯⋯て⋯よ⋯⋯⋯の⋯⋯」
小さな声で呟いた
あまりにも小さかったので、聞き取ることが出来ずに「え?」と聞き返すと
貴「恥ずかしくて⋯呼べないの⋯⋯///」
と、真っ赤な顔で俺のことを見つめて言ってきた
(え、なにこれ⋯可愛すぎじゃね!?)
貴「そ、その⋯⋯あの⋯⋯///」
すると俺は美月を抱きしめていた
健「美月ちゃん⋯⋯可愛すぎ⋯⋯」
貴「えっ⋯///」
健「俺、待ち続けるね⋯。告白と名前呼び⋯。ずっと待ってるから⋯」
ニカッと笑って言うと
照れながらも美月は笑って
貴「うん⋯///」
と言った
(ずっと待ってるよ⋯美月⋯)
そしてその後、兄弟喧嘩が勃発したのはまた別の話
86人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りんご飴 | 作成日時:2019年6月6日 23時