鰐と鳥の愛の闘い【ONE PIECE】 (ページ8)

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男 ※修正ありページ8

「チッ…まさか追い出されるとはなぁ…」

道端に落ちている小石を蹴り飛ばし斜め前にたたずむ鰐野郎に当てる

「…俺はもう帰る。てめぇなんかと居たら虫酸が走る」

「Aチャンに一言言わなくていいのかぁ？」

「お前が居なかったらとっくに言って帰っている」

俺を一睨みしたクロコダイルは大股で近くの港まで向かった

「じゃ、俺も帰るか…」

また後日、Aチャンに詫び入れればいいだろう…

クルリと方向転換し朝来た道を歩こうと一歩踏み出せば隣で誰かとすれ違った

普段の俺なら気にしていないだろう。だが、この時は何か引っ掛かっていた

「どこかで見たことあるな…？」

そいつは黒髪、くせっ毛。チラッとしか見えなかったが目の下にあるそばかす。

どこで見たのか首を捻って考えたが出てきそうにない

そうしている間にその男は先程俺達が追い出されたAチャンの家の前で立っていた

ベルを鳴らせば笑顔のAチャンが顔を出し部屋に招き入れた

その一連の状況を見て俺は思った

ヤベェことになった……

それからの俺の行動は早かった。港に向かった鰐野郎の元にダッシュで向かいこのことを話した

「なんだと…！？それを早く言え！！」

「これでも頑張った方だ！！」

二人して坂道をダッシュする様は可笑しいものだろう。

現に周りで世間話をしている一般人にすごく驚かれている

「ﾊｧﾊｧ…本当に入ったんだろうな？」

「俺の目に狂いはねぇ」

強行突破をするしかない。

もしあの男が彼氏だったらどうやって苦しめてやろうかと試行錯誤する

きっと隣にいる鰐野郎も同じ事を考えている

「行くぞ」

「あぁ…」

ここから俺達の闘いが始まる＿