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rb「ここやで。」
「ひっろ…」
案内されてきた部屋は物凄く広い部屋だった。
作業デスクやベッド、クローゼットはもちろんのこと、お風呂やキッチン、増してやベランダまで着いていた。
何ここ。怖い。←
rb「この部屋は好きに使ってええからな。」
「あっ、ありがとう…ございます…？」
rb「あー…それ…」
「それ？」
rb「敬語、辞めへんか？」
「でも！私の方が年下ですし、後輩に当たりますし…！」
rb「ええよそんなん。もう仲間やろ？」
「…そっか…じゃあ、外して…みる…」
rb「ん、そっちのがやっぱりええわ。とりあえず、今日はもう休み？疲れとるやろうし。」
「じゃあそうする。おやすみ、ロボロ。」
rb「おん、おやすみ。」
ロボロが軽く手を振ってくれたから、私も手を振り返す。
そうするとニコニコとしながら、長い廊下を歩いていった。
「…さて…」
どうしたものか。
と言うのも、部屋が広すぎてどうも落ち着かない。
今までまともに定住したことがなかった私からすれば、これをどうしていけばいいのだろうかと頭を抱えてしまうのも当然だった。
「考えていても仕方ない…」
ここであれこれ考えていてもどうしようもない。
外はもう暗く、街の灯りも静かに消え始めるような時間だった。
「寝るか…」
部屋にあったベッドに身を投げれば、日々の疲れもあったのか、すぐに睡魔に襲われ、深く深く夢の中へと沈んでいった。
ーーーーーーーーーーーーーー
ｻﾞｻﾞｯ…ｻﾞｧｯ…
あぁ、"また"この夢。
見たくもない悪夢。
「貴方のせいであの人は死 んだの！！」
「悪魔の子め…」
「死神…」
なんで？なんでみんなそんなこと言うの？
「貴方がいなければ…！」
ごめんね＿＿＿__。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「っ…！！」
ぐっしょりとしている汗。
肌に張り付いている髪が気持ち悪い。
「シャワー…浴びるか…」
もうあの事は10年も前のことなのに…
未だに見るあの夢は、私が今のようになってしまう直前の出来事。
母が愛していた父…その人は私の事を庇って死 んだ。
なのにその事件の次の日以降でも、私は以前と変わらず笑いながら過ごしていたせいで、死に対しての気がない、死神、等と言われるようになっていた。
「やめよう…今思い返しても…何も変わらない…。」
シャワーを浴び終わった私は、部屋のベランダに出て夜風に当たることにした。
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作者名：真白 | 作成日時：2020年3月10日 10時
