幹部様と最強暗殺者？【wrwrd】【軍パロ】 (ページ6)

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なれ！！！となりません！！の下りが続いた後。
あのまま両者とも譲らず賭けをすることになった。
なぜ賭けになったか。
私が戦略家であるということも知られていたから。
そして内容はチェス。

gr「これでお前が勝ったら俺たちは素直に身を引こう。ただし、俺が勝ったらお前は幹部になることを了承する。良いだろう？」

それなら。
私はただ勝負に勝てばいいだけ。幸い頭の回転も早いし。
この頃の私はコイツ…グルッペン･フューラーの本気を甘く見すぎていた。

ー1時間後ー
gr「チェックメイトだ。」
「…ふふっ…そうですね。負けを認めましょう。」
gr「ただ、やはり戦略家と言うだけあるな。ここまで考えさせられる勝負は初めてだった。」
「過大評価しすぎですよ。総統様。」

でも、私はこの勝負に勝っても、負けても。
どちらにせよこの軍には入るつもりだった。
なりませんと言い張っていたのは、この人の意思がどれだけ固いのかを確かめるため。
そして、ここにいれば収入も安定する。
今までも決して安定していなかったわけでも、少額だった訳でもない。
何より、戦争への参加で私の本業を発揮出来る。

「では、幹部になること。了承致しましょう。」
gr「…！では、この書類を書いてくれるか？」

そう言って出されたのは幹部の個人情報やらなんやらを書く書類。
さっと書き、総統の前に出す。

「これでいいですか？」
gr「あぁ、いいゾ。これからよろしくな！」
「ええ。」
gr「じゃあ今日は歓迎の宴だな！楽しむといいゾ！」
「そんな、歓迎とかいいですよ」
gr「もう仲間なんだ、気にすることは無い。」

そう笑顔で言われてしまえば、これ以上言い返す気になんて慣れない。
私は素直に歓迎のパーティー(？)に参加させてもらうことに。
それまではゆっくりさせてくれるらしいので、その言葉に甘えることにした。

ー夜ー
幹部の皆さんを一気に紹介するため、幹部用食堂に総統様と一緒にいる。
チラチラと集まり始める人の目線が必ず私に向くから、正直いたくない。
そして待つこと10分。
唯一1箇所だけ空いている席。

gr「…遅いな…」
？「コネさんでも来てるのにあいつ来ぉへんのか…」

ぽろぽろと文句が溢れ始めた頃、食堂の扉がばぁんっ！と大きな音を立てて開いた。

ut「ごめん遅れた！！！！」

その轟音と共に入ってきたのは、昨日城下で会った鬱さんだった。