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こいつと戦闘になってもうどれくらいだっただろうか。
戦闘能力は互角。言うなれば、私の方が少し上で、上手いこと隙を狙えれば勝てるだろうという目測。
ただ、ゾムたちのおかげで少しは楽かな。
「どうして…どうして今生きてるのがお父さんやお母さんではなく、お前なんだ！」
al「それは簡単。あいつらが弱いからだ。」
「お前なんかにお前のような外道に…生きている価値なんてない。」
al「ほう？」
「だから…私に殺 されて？」
そう言いながら"兄貴"であった者にナイフを刺す。
周りに警戒心が行ったことで間合いに入れた。
でも…間合いに入ったということは、私自身もいつ攻撃を受けてもいい状況。
どうやらお互いに綺麗には終われないらしい。
al「お前もここで死 ねばいい…！」
「あははっ…これで私を殺 したつもり？なんて都合のいい頭なの？」
al「なん…だと？」
「私は死の告達者。最強とも言われる暗殺者…この意味…わかるよね？」
そう言いながらナイフを引き抜く。
こいつはだいぶ力を使ったのだろう、私に刺したナイフを放していた。
「チェックメイト。」
やっと。
お父さん、お母さん…2人の仇取ったよ…。
zm「A！！」
「ゾム…？」
sha「お前、そのナイフ…！」
「シャオちゃん…私はこれくらい、平気だよ？」
kn「とりあえず戻んで！」
「シッマ…ちょっと待って。こいつの…首を…っ！」
そう言って歩き出した途端に、視界が歪んだ。
片膝を着いて、手放しかけている意識を保つ。
そこに手を添えて支えてくれたのはゾム。
zm「無理すんなや！なぁ、辛いんやったら俺が変わりにやったる」
「…じゃあお願いしていい？」
zm「ええで」
「それなら、これで。」
そう言って愛用のナイフを手渡す。
そして、ゾムがあいつの首を切ったのを見たところで私は意識を手放した。
？「A」
「お父さん…？」
父「あぁ。それにお母さんもいるぞ？」
「そうなの？」
母「えぇ。」
「私、2人の仇…取ったよ？」
母「それはありがとう。でも、あなたが手を汚さなくても良かったのに…」
「ううん。2人のためなら私は悪役にだって、何にだってなる。」
父「そうか…。A、お前はこれからどうしたい？」
「…お父さんとお母さんと一緒にいたい…。」
母「でも、あなたにはまだ守りたい人が…忠誠を誓った人がいるんじゃない？あなたはそこに戻りなさい。」
父「お前には、まだやれることが沢山あるからな。」
「嘘…待って！！」
続く (更新停止中)
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作者名：真白 | 作成日時：2020年3月10日 10時
