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23[zm side] ページ23
インカムで連絡を入れたら、シッマとシャオロンは光の速さで飛んで来よった。
俺たちが部屋に入ればAは一瞬、安心したような柔らかく、淑やかな表情を浮かべた。
でも、今はあくまでも戦争中。
気を抜くことは命の危機に直結するとわかっているからか、すぐに相手の方へと向き直った。
「ちょっと手伝ってくれる？」
zm「おん！」
断る理由はない。
手伝うとは言っても、俺たちは錯乱をして、いざとなれば加勢するだけ。
zm「ヘマするんやないで！」
「んふふっ…すると思う？」
zm「どうかはわからへんやろ？」
「…ま、それもそうだね。」
いつもとは全く違う目。
普段纏っているふわっとした雰囲気はどこにもなく、目の前の獲物を狩ることしか頭にないような…それでもどこかに冷静さを宿している、列記とした狩人のような目をしていた。
「絶対…今日ここで終わらせる。」
静かに声を発したA。
その声は重く、低い声。
相当の怒りがあるのだろう。
相手を見たところ、崩すことの無い余裕の表情。
腕前もそれなりだと踏んだ。
ええよ。今は使われたるわ。
･
･
･
惚れた人間を守るため…
その人間の目的を果たす為ならば…
zm「俺にできることなら、なんでもやったるわ。」
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作者名：真白 | 作成日時：2020年3月10日 10時
