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それから数日後の夜。
明日からは戦争。
やっと自分の得意とすることが出来るという嬉しさと、仲間が必然的に傷ついてしまうという嫌な気持ちが私の胸の中でせめぎ合っていた。
「…フゥ」
私の口から出たのはため息ではなくタバコの紫煙。
少しでも気を紛らわすためにと、大きな仕事の前日にはタバコを吸うのが私の習慣となっていた。
？「Aさんもタバコ吸うんっすね。」
「…ショッピ君」
shp「どうもっす」
「どーも。」
shp「何吸っとるんですか？」
「んー？今はピアニッシモのフラン。」
shp「今は？」
「うん。たまにだけどピースも吸ってる。」
shp「…！ピース吸ってるんすか！」
「ショッピ君も？」
shp「はい。ショートっすけど。」
「そうなんだ。」
夜の風が通るバルコニー。
この会話が途切れて、私たちを包むのは静寂。
そんな空間を打ち破ったのは私ではなく、ショッピ君だった。
shp「…明日からは戦争っすね。」
「そうだねぇ…」
shp「Aさんは配置どこなんですか？」
「私は最前線。グルさんに頼み込んでそうしてもらった。」
shp「トントンさんは猛反対しそうですね。」
「あっははwご名答。めっちゃされたよw」
shp「やっぱりですかw」
「うんwショッピ君は後方支援だっけ？」
shp「そうですね。ちょうどAさんのいる方だったと思います。」
「そうなのね〜じゃあ明日は頼むよ！相棒！」
shp「…！はい！」
「冷えてきたな…そろそろ戻ろっか。風邪ひいてもいらんないし。」
shp「そうですね。じゃあ、おやすみなさい。」
「うん、おやすみ。」
軽く手を振ってショッピ君と別れる。
自分の部屋の扉を閉めて、鍵をかける。
窓に手をかけて外を眺めれば、明日の大地を思わせる、血を塗ったように赤い月が水面で揺れているかのように輝いていた。
「んふふっ…明日からは楽しめるのかな…楽しめたらいいな…。
…退屈はさせないで欲しいな。"兄貴"。」
月に向かって私は笑顔を見せた。
さぁ、明日からは待ちに待った戦争だ。
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作者名：真白 | 作成日時：2020年3月10日 10時
