幹部様と最強暗殺者？【wrwrd】【軍パロ】 (ページ2)

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さて。

「来たはいいが…何をするか。変に身バレとかしても面倒なんだよな…」

まぁそうそうバレはしないと思うんだけど。
時間の指定もされていない状態。一応場所だけは伝えられてたけど…
なんかすぐに行ってもつまんないし、なんかイヤなことになりそうだから適当に時間を潰すことにした。

「そう言えば…この国のカフェとかって結構人気よな…」

どんなに暗殺者兼戦略家だとしても、根は普通(？)の女の子。
紅茶やスイーツには目がない。
と言うか向こう(スイーツたち)が私を呼んでいるのだ。私はそれに答えているだけなのだ。うん。

「どれも美味しそう…このケーキとか凄いじゃん…でもこっちのパフェも捨てがたい…！」

カフェに入る前に外に置いてあるボードを見てどんなものがあるのか見ているとどれを食べようか迷ってしまう。

？「お嬢さん、どないしたん？」

私に、後ろからさりげなく声をかけて来るその人。
青い瞳で、紺色の髪。
ほんのりと香るタバコの匂い。
…そこまで警戒する必要は無さそう。

「じ、実は…この国ってカフェとか人気じゃないですか、だから来てみたんですけど…どれにするか迷っちゃってて」
？「あぁ、なるほどね。どれで迷ってるん？」
「えっと、このケーキとこっちのパフェで…」
？「じゃあ俺も一緒に行くから、どっちも食べたらええんとちゃう？」
「…！いいんですか！？」
？「おん、ええよ」
「ありがとうございます！えっと…」
ut「あ、俺は鬱やで。」
「鬱さん…！ありがとうございます！」
ut「困っとる女の子おるのに、放っとくほど俺はひどい人間ちゃうからね。」

何だろう…全身から出てる鬱オーラはものすごいのに、ふつふつと感じさせるイケメソ感…。
何だろう…(2回目)
その後はすぐにお店に入り、店員さんに注文をした。
運ばれてくるケーキやパフェは写真で見たよりずっと美味しそうでした。

ut「そう言えばお嬢さん」
「はい？」
ut「名前、なんて言うん？」

名前…そっか、まだ言ってなかったのか。

「Aです」
ut「Aちゃんか、かわええ名前やね」
「そっ、そうですか？ありがとう…ございます」

名前を可愛いって言って貰えたのはすごく嬉しかった。
今までそんなこと1回もなかった。
なんせ、暗殺者になってからは他人と関わることも前よりずっと減っていたから。

「今日はありがとうございました！」
ut「ええよまたね、Aちゃん」

そう手を振って言ってくれた鬱さんはすごく暖かかった。