運命の糸 7 (ページ42)

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目黒side

ラウも完全復活して、また忙しい日々が始まった。

目黒「じゃ行ってくるな。ラウも仕事頑張れよ」

ラウ「行ってらっしゃい。あの……道枝くんと仲良く……」

目黒「大丈夫だから。行ってきます」

最近必ず言われる道枝くんとの事。どうしてそんなに不安になるのか。俺はラウ以外興味も無い。道枝くんはただの後輩。ラウもそれは分かってる……そんな甘い考えがラウをどんどん苦しめてた。

撮影も続き、俺の次の出番まで少し待ち時間が出るため楽屋でくつろいでた。

スマホを見るとラウから1件のメッセージ。

『仕事早く終わったから差し入れ持って見に行ってもいい？』

そういえば付き合う前にもこんな事あったな。ドラマの現場に来てくれたんだっけ。

『ありがとう。気をつけて来るんだよ』

コンコン……

メッセージを送るとドアがノックされ、道枝くんが入ってきた。

道枝「目黒くん、今いいですか？」

目黒「いいよ。どうしたの？」

道枝「目黒くんに言いたいことがあって……ラウールと別れて僕と付き合って貰えませんか？」

目黒「えっ……道枝くん何言ってるの。冗談は……」

道枝「冗談やなくて本気です。僕目黒くんが好きです。前のドラマの時からええなって……ラウールより僕の方が目黒くん幸せにできます。」

目黒「急にそんな事言われても……俺にはラウが居るから。ラウ以外考えられないし……道枝くんの事後輩としか見れないから。ごめんね。」

道枝「やっぱりそうですよね……だったら１個だけお願い聞いてください……」

道枝くんがそう言うと俺に近づいてきて……キスされた。

ガチャ……「蓮くん、プリン持ってき……」(ガシャン)

目黒「ラウ！！！」

俺らを見るなり走って行ってしまった。