ミルクとコーヒー2

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ラウールside



あの日から徐々にエスカレートしていく先輩からの嫌がらせ。


3年「おい村上！これもやっといて。あとなんか飲み物買ってきてくれない？」


ラウ「はい……」


体育祭が近づくにつれて集まる事も増えれば嫌でも会わないといけないし……


委員長「これはクラスで決めておいて下さい！」


それにみんなの前に立って僕が話を進めないといけない。


〜HR〜


ラウ「あっ……あの……聞いてください……」


みんな全然聞いてくれない。


目黒「みんなちゃんと聞いてやれよ！」


向井「そうやで！ラウ一生懸命話してるやん！」


めめや康二くんがフォローしてくれるからなんとかやれてる感じ。


ラウ「はぁ……」


もう学校が憂鬱で仕方ない。


目黒「ラウ大丈夫か？」


ラウ「うん……大丈夫」


向井「なんか痩せてへん？うっすらクマも出来てるし……」


ラウ「本当に大丈夫！僕そろそろ委員会だから行くね！」


本当は行きたくないのにめめ達に心配かけたくないから……


足が重くて廊下をノロノロ歩いてた。


「あれ……ラウじゃん！何してんだよ！」


後ろから声掛けられて振り返ればいつもの元気なふっかさん。


ラウ「あっ……ふっかさん」


深澤「えっ……ラウどうした？」


ラウ「どうもしてないよ」


深澤「いや……元気なくない？」


ラウ「元気だよ……僕急いでるからまたね……」


深澤「ラウ……」


ふっかさんは僕の事何でも分かっちゃうから足早に逃げた。


はぁ……また地獄の時間が始まっちゃう。


もういっその事体育祭まで休んじゃおうかな……そしたら先輩に会わなくていいし……クラスであんなに惨めにならなくて済む。


友達に頼ることを知らない僕は全部1人で抱え込んでた。


こうなるとみんなが敵に見えちゃう。


めめも康二くんもふっかさんも阿部ちゃんもみんな……


僕は結局ひとりぼっちなんだよね……。

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