流れ星の足跡 5

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ラウールside



めめが必死になって僕を引き留めようとしてくれてるのが純粋に嬉しかった。


少なくともメンバーとしてならめめのそばに居ていいって言われてるような気がしたんだ。


ラウ「僕もっとモデル頑張りたい。もし今回がだめでも次はもっといっぱい準備してパリコレに出たい。だから……」


阿部ちゃんは立ち止まってもいいって言ってくれたけど……めめはどう思うかな？


ラウ「学業に専念したい」


目黒「えっ？」


ラウ「もちろんグループ仕事は今まで通りやる。でも……個人仕事をセーブして大学や語学、それにモデルの事もっともっと勉強したい」


目黒「……」


ラウ「今が頑張らなきゃいけない時期だって事は十分分かってる。みんなが頑張ってるのに僕だけ我儘言ってるのも分かってる……でも後悔したくないから」


やらないで後悔するくらいなら納得するまでやって後悔したい。


目黒「いいと思うよ」


ラウ「えっ……」


てっきり反対されるかなって思ってた。めめもグループに対する想いが強いから……勝手な事するなって……


目黒「沢山悩んで出た答えがそれなんだろ？だったら俺は応援するよ」


ラウ「……怒らないの？」


目黒「怒らないよ。それがラウにとってプラスになるなら俺は全力で支える」


ラウ「ありがとう……阿部ちゃんにね立ち止まる勇気も必要だよって言われて決断したの」


目黒「……そっか。阿部ちゃんには適わないよな」


ラウ「敵わない？」


目黒「いや……良かったじゃん……グループ内に頼りになる人がいてさ」


ラウ「うん……」


まるでその中にはめめは入ってないみたいな言い方してるけどさ……


僕にはめめが居てくれたから……それが1番だから。


目黒「……頑張れよ」


頭を優しく撫でてくれる手が……僕にとって何よりも励みになる事……いつかめめに言いたいな。

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