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目黒side
ドラマ掛け持ちと映画の番宣で正直いっぱいいっぱい。
睡眠時間もなんとか確保してる状況なのに、それに加えてツアーもある。
ラウの事忘れてるわけじゃない。でもあいつを構ってやる余裕が今の俺にはない。
久しぶりに会って謝ったら寂しくないって言ったんだ。
付き合うなんて言っておいて傍に居られない。しかもラウはみんなといるから大丈夫だって……。俺は何のために居るのだろう。
前のラウならちょっと離れたりすると、次会った時必ずひっつき虫になってこれでもかと甘えてきた。
でも今のあいつが甘えてくる事はない。
ラウが大丈夫と言って離れて行ってから1人落ち込んでると肩を叩かれた。
目黒「……岩本くん」
岩本「ちょっといい？」
岩本くんに呼ばれて楽屋を出た。
岩本「ラウ……きっと我慢してる。めめが忙しいの分かってるから我儘言えないって。なるべく声掛けてあげて」
目黒「分かった。ごめんね、俺たちの事で迷惑かけて……」
岩本「迷惑じゃないから。いつでも頼って。めめ1人でラウの事背負わなくていい。記憶のことはみんなで助け合えばいいからさ。」
目黒「うん、ありがとう。もう少ししたら落ち着くと思うから、それまでラウの事頼んでもいいかな？」
岩本「もちろん。なるべくラウが寂しくならないようにみんなでフォローする。だからめめも無理するなよ」
ラウの記憶がなくても大丈夫。やっと気持ちが通じ合ったんだ。
そんな呑気なこと思ってたから、どんどんラウが追い込まれてる事に気づかなかった。
楽屋に戻るとしょっぴーにくっついて楽しそうに話してる。
目黒「ラウ、ちょっと話さない？」
ラウ「えっ……今翔太くんと話してるから……」
渡辺「いや、めめ優先しろよ。俺とはいつでも話せるだろうが」
ラウ「……うん」
少しづつ距離を埋めていけたらいいよな。
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作者名：かん | 作成日時：2023年6月8日 20時
