パズル 2 (ページ40)

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目黒side

康二に言われた事が俺の心に刺さった。

道枝「康二くん何言ってるん？」

向井「みっちーごめんな。今めめが動かないと後悔するねん。」

道枝「……よう分からんけど俺邪魔みたいやから戻りますね。目黒くんまた遊びきます！じゃ！」

笑顔で手を振る道枝くんをボーッと見送ってると康二がまた口を開いた。

向井「ラウ記憶戻りかけてる。でも辛い記憶しか思い出せへん。俺の言ってる意味分かるか？めめがその辛いを楽しいに変えてやらな！いつまでくよくよしてるん！」

やっと目が覚めた。

目黒「……康二ありがとう。俺行ってくる」

向井「次はラウと2人で戻って来てな！」

レッスン室を出てラウを探していると休憩室から聞こえた声。

「＿＿＿めめの事嫌い？」

「……僕は……」

その続きは俺がちゃんと聞く。もう待たせたりしない。

目黒「阿部ちゃん……その続きは俺が聞くから」

びっくりした表情のラウ。

阿部「やっと来た。めめ来るの遅いよ。ちゃんと聞いてあげてね。照達には遅れるって伝えておくから。ごゆっくり」

阿部ちゃんはそう言うとラウに素直になってって行ってからレッスン室に戻って行った。

目黒「ラウ……続き聞いてもいい？」

ラウ「……僕は……蓮くんが好き。だからキスされたのも嬉しかった……。でも毎晩悪い夢を見て……やっぱり蓮くんが言った好きは嘘なんじゃないかって思った」

目黒「うん……」

ラウ「思い出したの……蓮くんに待っててって言われた事。その時に辛かった事も全部。だからこんな気持ちのまま蓮くんに好きだって伝えてもいいのか分からなくて……避けてた。」

目黒「そっか……。でもそれはラウが悪いわけじゃない。俺が素直にならなかったからここまでラウを苦しめた」

やっぱり辛かったんだと改めて思い知らされる。