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ラウールside
時間を見たら22時過ぎ。こんな時間に誰？そう思いながらドアを開けた。
ラウ「……」
開けたことを後悔。
目黒「ちょっといい？」
ラウ「……うん」
開けた以上断れない。仕方なく部屋に入ってもらったけど、正直どうしたらいいのか分からない。
目黒「あのさ……昼間はごめん。その、いきなり抱きしめたりなんかして」
ラウ「だ、大丈夫！康二くんとかしょっちゅうハグしてくるし、蓮くんもそんな感じでしょ？気にしないで！」
とにかく明るく、動揺を悟られないように話した。
目黒「はぁ……」
えっ……なんのため息？僕態度悪かった？
それに昼間阿部ちゃん達にファーストキスの話しされてつい蓮くんの唇に目がいっちゃう。
目黒「何？俺の顔に何か付いてる？」
ラウ「へっ？いやなんでもないよ！」
落ち着け自分。蓮くんがそもそも僕にキスなんてするはずないじゃん！もう好きとか思ってないんだから！
目黒「あのさ……俺、康二みたいなノリでお前の事抱きしめた訳じゃないから」
ラウ「……」
終わったと思ってた話題に戻された。
目黒「聞いてる？」
ラウ「あっ、聞いてる……でも！深い意味は無いんだよね？うん、きっとそう！」
もう早くこの話題終わらせたい……そう思ってるのに……
目黒「なんで勝手に話し進めんだよ……じゃ……こうしたら分かってくれるの？」
グッと引き寄せられたと思ったら……キスされてた。
一気に頭が真っ白になる。
ドンッ！
目黒「ラウ！」
部屋を飛び出した。
なになになに!?何が起こった!?
ホテルを飛び出し近くの公園まで走ってきた。
ラウ「蓮くんとキスしちゃった……」
何が何だか分からなくて時間も忘れてボーとしてた。
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作者名：かん | 作成日時：2023年6月8日 20時
