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ラウールside
ラウ「多分……受け入れてた……」
阿部「だよね。めめがファーストキスの相手だったら嬉しい？」
ラウ「……嬉しい」
向井「素直やん！それを好き以外なんて言うねん」
ラウ「でも！もうメンバーに戻るって言っちゃったもん」
佐久間「もうひと押しな気がするんだけどな！おっと、照からもうすぐリハーサルだって！とりあえずもう少し考えたら？」
ラウ「うん……」
それからリハーサルのため移動すると蓮くんとしょっぴーが話してるのが目に入った。一瞬目が合ったけどすぐ逸らしちゃった。
とにかく今はコンサートに集中しよう！僕にとっては初めてに等しいコンサート。やっぱりバックで踊ってた頃とは訳が違う。
リハーサルでもかなり楽しい。これがお客さんで埋め尽くされてる景色に変わったら……。そこに僕のファンはどのくらいいるのかな？
微かに覚えてる加入当初の記憶。
15歳。歴はみんなに比べると遥かに少ない。なのにいきなりセンター。批判ばっかりに毎日潰れそうになってた気がする。
岩本「ラウ、大丈夫か？」
ラウ「岩本くん……僕の事応援してくれてるファンってどれくらいいるんだろう。」
岩本「ラウ……」
ラウ「ほんのひと握りかな？ペンライトの色やうちわなんてみんなに比べたら少ないよね？」
岩本「それは明日自分の目で確かめな。大丈夫。この3年の努力が分かるから。」
努力……出来てたのかな？
知らない間に声変わりもして、背も伸びて、ダンスだってみんなについていけてる。
きっと前の僕はものすごく努力したんだろうな。
明日しっかり目に焼き付けよう。もし1人もファンがいなくても、それをしっかり受け止める。
ラウ「岩本くん、僕頑張るね！」
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作者名：かん | 作成日時：2023年6月8日 20時
