流され女 (ページ2) - 小説/夢小説

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初めまして、地味子といいますページ2

その日、私はある人に大きく運命を変えられた

第三者目線

少女はその日も学校の図書館で小説を読み耽っていた

黒く長い綺麗な髪は手入れされているのか少女の平凡な容姿を少しだけ美しく引き立てる
クリクリと大きく綺麗な目はその少女の心の内を表している

いつもと違うと言えばその少女の顔に少し影が差しているところだけだ

『明日までに進路希望出さないといけないのに…』

彼女の手に握られるのは一枚の紙
進路希望調査票とゴシック体でデカデカと書かれている
そのうちの3つには本来進みたい学校が書かれていなければいけないのだが少女の持っている紙は名前とクラスだけを書いており、あとは全て空欄だった

彼女のクラスは全員ヒーロー科志望であり自分以外は進路がほぼ決まっているというような状態だった

いつまでもこのままでは埒が明かないと思ったのか彼女は決心したような顔つきで鞄を漁り始めた

しかしいつまで経っても鞄の中にある目当てのものが見つからないのか少し困った顔をして思考するような表情をした

『あ、教室か』

目当てのものは教室にあるらしく彼女は急いで席を立ち鞄を持って図書館を飛び出した