_勢い余る関係性 ページ34
【Nozomu said】
2人が帰って静かになった部屋。
シンクに重なった複数の皿。
___……ええんかなぁ
洗い物をやりながら、
冷静になった頭で考える。
どんな形であれ、シゲから俺へと振り向かせたかった一心、
結局、望んだモノはこれなんかって。
2人を見送ってリビングに戻ったA。
台所の方で洗い物をする俺の方を見て微笑むと
俺のそばに来た。
小「これ終わったら、俺も帰るわ」
そういえば、一瞬寂しそうな表情を見せる彼女
「そっか。…洗ってもらっちゃって、、ありがとう」
小「おう」
気持ち自体は後付けでもええと思っとったけど。
心を開いたAを見てると、
何となく、俺の事好きなんかなぁってつけあがってしまう。
洗い物を終え、隣でただ立って待ってるAを見つめた。
段々と瞬きが増え、視線を逸らし始めるから
余計に困らせたくなる。
__……………。
軽く口付けを不意打ちにすれば
初めてかのような反応をする。
「っ……」
我慢できずに彼女を抱き寄せると
そっと俺の背中に腕を回して、弱い力で抱き返してくる。
__はぁ、クソ。可愛すぎるやろ
小「もう少し一緒いたいんやけど
家から連絡あって、帰らなあかんねん。」
「そっか…なら、仕方ないね」
弱々しいAの声に反して
抱きしめる腕に力が入る
小「……帰らな」
渋々離し、玄関まで向う。
けど、やっぱり何処か夢のようなふわふわした感覚があって
不安やった。
「どうしたの?」
玄関先で、彼女を見つめて
改めて考えてしまう
小「いやぁ、、ほんまに良かったん?」
「ん?」
小「俺、ずっと好きでいる自信しかないで?」
さっきとは違う目の逸らし方をしたA。
薄ら笑って、頷いた
小「よろしくな。これから、ずっと」
自分の言葉で
何かを、誤魔化そうとしていた
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のんれもん(プロフ) - きいさん» コメントありがとうごさまいます。そう言って貰えて、すごく嬉しいです(^_^) (2021年8月30日 16時) (レス) id: 0c446b2208 (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - 移行おめでとうございます!少しずつ変わっていく展開にドキドキしながら読ませていただいてます!続き楽しみにしていますね:) (2021年8月29日 20時) (レス) id: 2e8047eb29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のんれもん | 作成日時:2021年8月29日 20時