＿〃 ページ22
*
【Sigeoka said】
今日だけ立ち入り禁止になってる空き教室。
無理矢理にAを連れてきて強引に2人きりになる空間を作る。
「重岡くん……」
彼女の手首を掴んだまま、彼女と向かい合う。
少しだけ近づいて、早くなる自分の鼓動を確認する。
「怒ってるの？
＿＿＿ごめん」
自分がどんな顔して彼女を見つめてるかなんか分からへん。
けど、
今朝、友達を辞めたいと言われ、
好きと言われたのに一方的に振られもしたことに納得してないのは自覚してる。
重「別に…」
不安そうな表情を浮かべる彼女に
もう少しだけ距離を詰めた。
「っむ、、自分の発言に無責任だと思うけど。よく考えたし、、それにっ、それに」
俺を好きやから、苦しいと言った。
その言葉を聞いて、自分自身にイラついたし、彼女に謝りたかった
やけど
彼女を好いてくれる別の人の存在で
彼女は俺で傷ついた部分を癒すことを知ったと言った。
そいつと向き合いたいと考えてるとも＿
誰かは分からん、
そいつが誰かとか関係なく、そんな存在が嫌や
「……」
黙ったAは、視線を外して少しだけ顔を下げた。
重「っ＿＿＿＿＿」
声を出したいのに
なんて言えばええか分からんかった。
伝えたい気持ちはあるのに、言葉にするには複雑すぎて
簡素な言葉では表せへんくて＿＿＿＿
そっと、Aの顔を隠す数本の長い綺麗な髪を指で触れて、気づかれないように慎重に彼女の耳にかけた。
やけど、やっぱり気づかれんわけなくて、
反応してAは、顔を上げて俺を見た。
多分、気持ちを言葉にするのは苦手なのかもしれん。
そう言い訳するように、
彼女を見つめて
逸らされない視線に甘えた。
＿＿＿＿＿＿＿＿Aが好きや
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のんれもん(プロフ) - きいさん» コメントありがとうごさまいます。そう言って貰えて、すごく嬉しいです(^_^) (2021年8月30日 16時) (
レス) id: 0c446b2208 (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - 移行おめでとうございます！少しずつ変わっていく展開にドキドキしながら読ませていただいてます！続き楽しみにしていますね:) (2021年8月29日 20時) (レス) id: 2e8047eb29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のんれもん
| 作成日時：2021年8月29日 20時
