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*
カランッ__
カップの中の氷が溶けてアイスティが薄まる。
イチ「やっぱり、望がええなぁ」
そう向かいの席で
太めのストローで飲み物をかき混ぜながら呟くイチちゃん。
ドキンっと心臓が響いた。
イチ「望って女の子の扱いに慣れとるやろ?
そーれーにっ。ちゃんと大切にするし」
「そぅ、なんだ」
イチ「せやけど。毎回ゲーム感覚で、、
落とせたら勝ちみたいな?
本気にさせて、飽きたら捨てるって、そういう感覚やからなぁ」
私よりも彼について多くを知って
長い期間近くにいた彼女の言葉は
今の私にはとても冷たかった。
イチ「でも、私には手出さへんのよね。
……ふふ。本命が私なんかもしれへんな」
苦笑いで
でも頑張って自然体に居られるようにしている。
イチ「望も、シゲも、小泉さんの事気にかけてはいるようやけど。
あんまり鵜呑みにせん方がええよ。
__やって、2人には私がおるから。」
彼女の言葉には
何も反論もできない。
「……」
イチ「はぁ。私の気に入らない事したら……小泉さんのこと、消しちゃうかも。」
「え、」
イチ「あっ!でも、オッサンに守ってもらえばええか。
あのロリコンさん?ふっ」
イチちゃんは楽しそうに
いつか写真が晒された濱田さんと私のアノ日。の動画を見せた。
何となく、過ぎってしまう。
あの時、近くに彼女が居たのはこの動画を撮って居たからなのか…って
イチ「それと。誰だっけ…
あ!木内サクラ。あの子、そーとー小泉さんが嫌いらしいなぁ。」
思考も鼓動も止まった感覚がして
全身が恐怖に痺れた。
「なんっ……」
__なんで知ってるの。あの子の事…
イチ「何も、目立つことせんかったらええ事やから。
な?文化祭、成功させよ」
悪魔の角を生やした天使が目の前で
飾られた綺麗に冷酷な笑顔をみせる。
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のんれもん(プロフ) - きいさん» コメントありがとうごさまいます。そう言って貰えて、すごく嬉しいです(^_^) (2021年8月30日 16時) (レス) id: 0c446b2208 (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - 移行おめでとうございます!少しずつ変わっていく展開にドキドキしながら読ませていただいてます!続き楽しみにしていますね:) (2021年8月29日 20時) (レス) id: 2e8047eb29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のんれもん | 作成日時:2021年8月29日 20時