_待ち望んだモノ=不要な事 ページ47
*
久々に鳴った
重岡くんからの電話。
思い切って出ると
電話の奥で何か話し声が聞こえて、しばらくして重岡くんの声がハッキリと聞こえた。
重《いきなり、ごめん》
「ううん。どう、したの?」
重《その。、、今更なんやけど》
気まづさがあって
少しだけ心地悪い気もして
でも、久々に聞けた好きな人の声に胸高まる感情もあって
重《お祭り、行かへんくてごめん。》
彼の謝罪が塩のように傷口を舐めて
苦しくなる。
「大丈夫。雨だったし、どっちにしろ、、回れなかったし」
重《でも。待ってて、くれとったんやろ?》
「、、、ううん。そんなに待ってない」
知られたくなかった。
ずっと待ってて、結局来ない重岡くんに傷ついて
他の子といるから連絡も何もしてくれない重岡くんに対して、今も変わらない気持ちがあることを。
重《そ、、それでも、ごめん。実は、その日、イチとおって。》
__あ、ちゃんと振られちゃう。また
「そっか!じゃあ、仕方ないね」
重《え?あ、いや、あんな?そのぉ、、、ほんまに行きたかってん。でも、行けへんくて。イチが》
「いいよ、もう。」
重《へ?》
「十分。」
重《A?》
「ごめん、もう、むりっ」
重《ちょ、まっ》_____
卑怯にも電話を切った。
心臓が締め付けられるように苦しくて
泣き声まで、彼に聞かれたくない一心だった。
こんなことなら、音沙汰無しのまま
無視されてた方がいい。
__________なんて矛盾しているだろ
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作者名:のんれもん | 作成日時:2021年2月24日 19時