She's a baby... 【4】 (ページ39)

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＿天使ここに在らずページ39

*

【川越】

昼からシフトが重なったAちゃんは、どこか上の空。

昨日のお祭り、どうなったか聞きたいけど、、

シゲにそれとなく連絡しても無視状態やし

大雨もあって上手くいかんかったんかな

「川越くん」

川越「っん？」

「今日、美咲って」

川越「あぁ、アイツ、塾通い始めて来れへんって」

「そっか」

川越「なに？会いたかったん？」

「ん。ちょっと、話したいことあったから」

やっぱり、何かあったんやな。

川越「明日は来れるとか言うてたで」

「明日かぁ」

心ここに在らずの反応で、空いたテーブルを片付け始めた。

Aちゃんの様子は、落ち込んでるようには思えない。

と！すると、、、案外上手くいって、くっ付いたんか？

それなら、聞いても良さそうちゃうか？

川越「あのさっ」＿＿＿＿＿カランっ

店のドアが開き、見慣れた顔がお客さんとして入ってきた。

川越「お！小瀧と吉田くんやん。2人はもう、常連さんやねぇ」

吉田「どーもぉ」

目の前で席を案内しようとした俺の横を過ぎり、テーブルを拭いているAちゃんに黙って向かった小瀧。

川越「あ、、れ？」

吉田「席、どこでもいい？」

川越「へ？あ、ん。ええよ」

吉田くんは気にせずという様子で、窓側の席に座った。

小瀧はAちゃんに何かを話していて、2人の雰囲気が何か引っかかった。

何か、何か！

わからへんけど、何かがちゃう。

なんや。俺にはわからへんけど

天使が凄いオドオドしとる。

吉田「すいませーん」

川越「、、、」

吉田「店員さーーん」

川越「っはい」

吉田くんの元に行き、注文を取っていると

後ろから肩に手を置かれ

小「俺、ジンジャエールとオムライス」

そう言うと

どこか嬉しそうに吉田くんの向かいに座った。

川越「ジンジャエール一つと、オムライス一つ…」

吉田「デザートは？」

小「んー、、いらん」

吉田「じゃ、以上で」

なんやろ、この、分かりそうで分からんもどかしさ。