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*【Sigeoka said】
重「なに、してん」
イチ「ちゅー」
重「はぁ?何でそんなっ、変なことすんねん!」
イチ「変?、、初めてちゃうやんな?」
重「そーゆー問題ちゃうくて!、、アホなん?」
イチ「さぁ?」
大きく溜息をついて、床に座りながら脱力するようにベットに頭を押し付けた。
イチ「別にええやん」
重「お前は、そーゆーやつちゃうやん」
イチ「誰なら良いの?あ、小泉さん?」
重「お前なぁあ」
次に顔を上げたら
睨んで警戒する隙も与えないかのように
イチは、俺の頬を両手で挟み固定した。
イチ「小泉さんのこと、振ったんやろ?」
重「離せや」
イチから離れようと抵抗すれば、更に力を入れ、俺の頭を自分の方へ引き寄せたイチ。
イチ「その程度だったってことやろ?」
重「お前には、関係ないやろ 」
___ ___
イチ「ある。
好きな人いないなら、受け止めてよ」
イチの唇は微かに震えていて
いつもの威勢のいい彼女はどこにも居なくて_
初めて、イチに興味を持った瞬間を思い出した。
何年も経ってるのに、今だにイチと友達なのは
少しでも踏み外したら、壊れるくらい、彼女が脆いことを知ってるからだ。
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作者名:のんれもん | 作成日時:2021年2月24日 19時