_前日には荷物を ページ9
*
そして夏休み前日。
2人きりではなく団体で夏祭りに行くことが確定した。
美咲「まぁ、明日から宿題やっかなぁ」
「それ去年も言って最終日に電話してきたじゃん」
美咲「ちゃうねん、あれは、見落としとっただけやからさぁあ!」
早帰りだからと、美咲と2人でカフェに寄る約束をした。
けれど、校門を出てすぐの見慣れた車で行けないかもと不安にさせられる
美咲「あれ、、あの人。」
「どうしよ。なんか、嫌な予感する」
車に寄りかかり、タバコを咥えながら当たりを見渡してる濱田さんがいた。
久々に会ったのに、以前のような感情はなく窮屈に感じた
それと、よっぽどの事があったんだと悟る
美咲「うわ、後ろから重岡発見。多分、あの濱田さんはAに用がありそーやしなぁ、、見られたらまぁーた、勘違い生みそうやんな」
「うそ。」
吉田くん、山本くん、小瀧くんと4人で話しながら歩いてくる重岡くん。
こっちには気づいてないけど、、、見られたくない。
今思えば、濱田さんは、少しガラの悪い大人なのかもしれない。
それに私は良くない噂持ちだ。
美咲「どーすんの?」
「んー」
濱田さんはどうして、ここにいるの。
そんな疑問を不満にした時、濱田さんと目が合い、手を振ってきたかと思えば手招きまでされる
「ちょっと行ってくる。」
美咲「あ、ん。」
小走りに、濱田さんの元へ行けば、助手席の窓が下がり、いつかみた綺麗な女の人が微笑んでいた。
__あー、結局、、濱田さんはこの人選んだんだ
濱「友達とどっか行くん?」
__なんでそんな確認。
「どうか、したんですか?」
濱「簡単に言えば、ミナコさんが居らんくなった。」
「え?!」
濱「店も無くなった。やから、照史がAちゃん連れてきてって。」
「いつ、、居なくなったんですか?」
濱「実は、Aちゃんに、たー君預けた次の日かな。」
「そんなまっ、、誰も言ってくれなかった」
濱「そりゃ、、まあ、とりあえず。乗って」
心配そうに伺う美咲を気にかける余裕もなく車に乗った。
美咲にはメールで謝罪だけした。
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作者名:のんれもん | 作成日時:2021年2月24日 19時