She's a baby... (ページ9)

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＿大丈夫の一言ページ9

*

濱田《はい！Aちゃん？どした？》

《たー君、大丈夫ですか？》

濱田《もう、バッチし！あれ、もう、学校終わったん？》

《いえ。あの、後でミナコさんから話されるかもなんですけど》

濱田《もしかして、明日と明後日のベビーシッターのこと？》

＿手を打つの早い

濱田《俺なら大丈夫やから。学業に専念しぃや》

《でも、、、》

濱田《大丈夫！》

《、、、すみません》

いつも。この人は大丈夫と片付ける。

それが時に気に食わない。

遠慮なく断ってくれれば

私だって悲劇のヒロインとして叫べるのに。

教室に戻れば重岡くんが黒板の文字をノートに写していた。

近くに行っても気が付かないほどノートと向かい合って、シャーペンを握りしめている。

「ノート、ありがとう」

＿写真、撮れば済んだんじゃ、、

重「あぁ。大丈夫やった？」

「なにが？」

重「電話。慌てて出てったから、さっきの電話、ホンマに急用やったんかなぁって」

「うん。大丈夫」

3時限目のチャイムが鳴ると小瀧くんが部活動の話し合いから帰ってきた。

重岡くんが2時限目で進んだ所までを説明して小瀧くんは席に戻った。

重「ぅしっ。やるか！」

そう意気込むと候補に上がっていた内の3つ、

大富豪、クイズ大会、宝探しから絞り込む事になった。

多数決を摂ると宝探しに決まった。

宝探しと言っても、先輩である私達が各エリアに行き、新1年生に探してもらいハンコを押すというモノ。

ハンコを集めると景品が貰える。そんなゲーム。

重「んじゃあ、隠れる人は交代制で、ランダムで決めてええ？」

了承を得ると重岡くんはノートの白紙のページを破り、細かくちぎった後、1から35まで数字をふった。

そして私に黒板に四角形を4つ作れと支持して、ひとつの四角形に数字を6個づつ書き、四角形外に数字を右から順に3、3、3、2個書いた。

重「決まったな。」

「なる、ほど。」

重岡くんによると四角形内の数字が隠れる人で外が教室で案内する人だと。

よく考えたものだ。

重「エリアは、1が北校舎の3階ね。2が北校舎の１階。3が南校舎の2階。4が南校舎の3階。」

右から順に1から4と四角形に数字を決めて、1エリアに2人ずつ隠れるようにした。