検索窓
今日:9 hit、昨日:17 hit、合計:238,740 hit

_絶対服従 ページ8

*



2時限目。

親睦会の話し合いの時間。








教卓前に立つ重岡くんと黒板と向かい合う私。

話は淡々と進められた。







いくつか候補が上がる中、スカートのポケットに入れていた携帯が鳴ってしまった。









担任「誰だー。電源切っとけよ」









手が震えていた。目立つことが苦手な私にとっては窮地であり、この電話に出なければと頭がいっぱいになり



チョークを置き、黒板の方と顔を合わせたまま、携帯を手に取り電話に出た。









ー《あんた!アイツがいないんやけど!》






相手はミナコさんで、怒鳴り声が耳元で響いた。









《かけ直します。》






_ アイツ、、たー君が、いない。嘘、、






電話を切り、担任の方を見て頭を軽く会釈させる。









「すみません」






担任「出ろとは言ってへん」






重「かーちゃんから?」






「あ、、うん」






重「なら、しゃーないやん!なぁ!」









笑い声が聞こえてくる教室は、私を更に恥らさせた。









担任「急用なら、電話してもええよ」







「本当ですか!」







担任「嘘に決まっとるやろ。一応、授業中やぞ」








_ 笑えないんですけど






「ハハ、、はい。」









仕切り直しされた話し合い。

マナーモードにした携帯は何度か震えていた。






授業の終了のチャイムがなると、何も告げずに教室を飛び出し、階段の隅で電話をかけ直した。









《いないってどういう事》







ミナコ《あぁ。家帰ったら居ないから、どうしたと思ったんよ。》








《濱田さんに預けてあるってメールしておいたけど》







ミナコ《濱ちゃんね。見た見た。》








《そう。》








ミナコ《んでさ、明日、明後日って、家空けるから、また濱ちゃんにアイツ預けといて。私から言っとくから》









濱田さんも忙しいのに。

たまに寝ずに朝掃除来るのに。



_ 勝手すぎる









《それは、流石に迷惑だと》







ミナコ《なら。あんた学校休みなさいよ》







《そんな。》







ミナコ《学費出してんの私なんやけど?》









そうだ。

そうなんだよ。






《すみません》





通話を切り、濱田さんに連絡を入れた。

_大丈夫の一言→←_彼への違和感



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (151 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
527人がお気に入り
設定タグ:ジャニーズWEST
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:のんれもん | 作成日時:2020年8月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。