_騒がしい日の始まり ページ6
*
次の日の朝。
いつもより1時間も早く目を覚ませ、リビングに行く。
_ まだか。
ミナコさんが帰宅するまで支度をして、更に、必要も無いのに朝ごはんまで作ってしまった。
結局いつも通りの時間帯になって
_ 嘘でしょ
それから30分が過ぎても帰ってこなかった。
こうなると色々と狂う。
ミナコさんの電話は電源が切られていて、照史くんにかけても出ないあげく
朝掃除の時間にまで来てしまった。
仕方なく、たー君を起こして支度をして抱きかかえ、濱田さんに連絡を入れる。
濱《はーい》
《小泉です。今日って、朝掃除の後時間あります?》
濱《どした?》
一通り、状況を話し、理解してもらう。
すると濱田さんは一言、大丈夫。と言った
《あの、本当に?》
濱《とりあえず、掃除は俺でやっとくから、ゆっくりコッチに来たらええよ。自転車、裏に置きっぱやろ?》
何処と無く、不安があるが、
私の首にしっかりと腕を回し、目を時々開けながら寝ているたー君と外に出た。
右肩には学校の鞄と、たー君の頭。
左肩には、たー君セットと呼んでいる中くらいの鞄ひとつ。
拓哉「ままぁ」
たまに聞こえる寝言が
焦った私を落ち着かせた。
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作者名:のんれもん | 作成日時:2020年8月29日 23時