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＿素直な本音 ページ42
*
濱田さんの家まで10分という距離。
濱田さんは私をおぶったまま、何も話さずそっと扱った。
濱「たー君、連れてくるから待っとって」
「、、、」
濱「戻ってきたら、車で送るから」
ソファーに座る私に対して、床にしゃがむ濱田さん。
彼が立ち上がった時、私は咄嗟に彼の服を掴んだ。
私の目線は目の前のテーブルにあるのに
濱田さんが私を見ていることは何となく感じとれる
:
＿行かないで欲しい。もう少しだけ、一緒にいて欲しい
いつもなら強がる本音も
素直になって
:
何も言わない私の頭を撫でる
好きな人の手が見えない鎖を解いていく
濱「大丈夫。もう、大丈夫やから」
そんな優しくされたら
誰だって好きになっちゃうじゃん。
服を握る手に力を込めて
「やだ、、、行かないで」
力の抜けた声が掠れて
2人きりの部屋の雰囲気を変えた
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作者名：のんれもん
| 作成日時：2020年8月29日 23時
