_苦しくなる恋心 ページ41
*
おじさんの手が肩に触れ、腕へとゆっくり移される。
そして、抱きしめられるように、転んだ私を立たせた。
おじさん「こういうの、初めてやった?」
「ち、、違うんです。そういう目的でココに来たわけじゃ」
おじさん「え?聞こえへんかったわぁ。声小さいのも可愛ええなぁ」
おじさんの指がイヤらしく、私の髪に触れる。
_嫌だ、、、もう、いや
:
腕に触れていた、おじさんの手が腰に移動した瞬間
おじさんが後ろに倒れた。
そして、振り向けば濱田さんが息を上げて、おじさんの事を鋭く睨みつけている
おじさん「なっ、、何すんねん!」
濱「おっちゃんこそ、犯罪やぞ」
おじさん「お、、俺は!この子を助けただけや!」
濱「んなら、何でこんな震えてんねん」
おじさん「っお前に関係あらへんやろ!」
濱「あるわ!」
おじさん「はぁ?!」
濱「俺の妹に手だしてんとちゃうぞ!」
おじさん「い、、いも、、、しっ知るか!」
おじさんは、みっともなく去っていった。
そして、その拍子に腰が抜け、再び地べたにしりを着いた。
濱「Aちゃん!何された」
「、、、」
首をただ、横に振った。
今朝、濱田さんから辞めろと言われ、
さっきは「妹」とハッキリと言われた。
おじさんも怖かったけれど
唯一の心のトキメキが虚しい現実と化した。
_振られたんだなぁ
期待してなかったはずなのに
呼吸する度に震えて、熱くなる瞳が期待し憧れを描いていた事を物語る
濱「とりあえず、これ、着て」
渡された濱田さんのジャケットを肩にかけ、
制服を誤魔化す
そして、前でしゃがんで背を向けた濱田さん
濱「おんぶ、、」
「へ、、」
濱「あのおっさんとはちゃうから。嫌かもしれへんけど、我慢してもらうで。今回は」
余計に胸が引き裂かれるだけだ
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作者名:のんれもん | 作成日時:2020年8月29日 23時