＿過保護より下心 ページ40
*
【Hamada said】
午後5時。
今日は3時に終わると言っていたAちゃんの学校。
俺のメールも電話も無視。
そんでもって電源切られてもうた。
:
別室にいるたー君に気遣い、裏口から外に出てタバコを吸う。
ミナコさんは当分帰ってこない。
その間、Aちゃんのお世話係は俺で、たー君の面倒も俺。
別にええんやけど。
いや、むしろ、その方が嬉しかったりする。
:
彼女はミナコさんのお店に関して、よく理解してへん。
俺は裏方やからそんな、忙しいわけちゃうけど。
このお店の従業員は殆どが女性で、お客は男性。
照史は他で料理しとったけどミナコさんに頼まれてここで代理しとる。
俺の本音は、Aちゃんにはココに近づけたない。
そんでもって、友達作って、楽しい学校生活して欲しい。
もちろん、年頃やろうし、、、彼氏くらいおってもええけど
この前のチャラそうなヤツには引っかからんといて欲しい。
:
過保護と言われればそうやけど
下心と言われても否定はできひんからな。
桐「まだ、こーへんの？」
ソワソワして、携帯片手に落ち着かない俺を気遣う照史。
様子を見に来た。
濱「おっ、、ん。この時間やと、お客、来るよなぁ」
桐「心配なら、迎えに行ったらええのに」
濱「どこにおるか、わからん」
桐「んでも。もしかしたら、変なやつに捕まったり、、、」
濱「んなこと言うなや。俺の心臓持たへんって」
桐「たー君、俺が見とるから、探してきて。これは俺からの命令。」
濱「、、、」
桐「上司の命令やで？」
タバコを地面に落とし、靴の裏で擦り潰した。
濱「行ってくる」
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作者名：のんれもん
| 作成日時：2020年8月29日 23時
