She's a baby... (ページ4)

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＿あと少しページ4

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自転車を全力でこいで皆が使う反対の駅の方へ向かう。

そしてミナコさんのお店に裏から入る。

「たー君！」

そう呼べば奥の部屋からたー君が走って私に飛び込む。

その後ろからミナコさんの今の彼氏さんの照史くんが笑顔で私に挨拶する。

「ありがとうございます」

桐「いやぁ、たー君、めっちゃええ子やね」

「それ、毎度の事言ってますね」

桐「そうやな。でも、Aちゃんも立派なお母さんやね。大変やろうけど」

「まぁ。」

ミナコさんの所に来たのは中学2年生の頃。きっかけは両親の事故死だ。

私が修学旅行に行っている間の火事が原因だった。

可哀想な私を引き取ってくれたのが叔母さんで、その時、たー君はまだ1歳になったばかりだった。

叔母さんは私に

『私があんたの面倒をみるから。代わりにコイツのお母さんになりなさい。』

なんの冗談だ。最初はそう思ったけど、

ミナコさんの仕事と言い、私の立場と言い、納得せざるおえなかった。

桐「そーいや、たー君って何歳やっけ？」

「ついこの前3歳になりました」

桐「そっかぁ。何か、お祝いしてあげたかったわ」

「いつもお世話してもらってるのに。」

照史くんは私が学校の時間と長い休みのバイト期間だけ面倒を見てくれている。

来年から幼稚園生だから、あともう少し迷惑をかけてしまう。