＿カマかけ ページ19
*
午前中の授業を終えて、美咲とお昼を食べようと、私の机に集まると
美咲を前に緊張感解けた。
美咲「そんなに？」
「そんなに。あと、ザッと2年はあるんだよ？高校生活」
美咲「ウチがおるから大丈夫」
「うん、、もう、昔みたいなのは嫌だよ」
美咲「でも、不思議よなぁ。中学同じなのに、Aは覚えてないんやろ？」
「うん」
美咲「ウチの中学でも小瀧はイケメンやって噂やったのに」
＿ うっわ、すご。
美咲「あ！そっか、Aはそーいうの関係ないもんな」
「どういう事よ」
美咲「濱田さん。Aの王子やろ？」
「王子って」
美咲「うーん、どっちかと言うと下町のパン屋ってとこか」
「んふふ、何それ」
まだ、お昼休憩はあるのに、小瀧くんが何処かから戻ってきて机に伏っした。
美咲「やっぱり、潮時なんよ」
朝の事だろう。
確かに、委員長と重岡くんは教室には居ない。でも、2人が一緒なのかはわからない。
美咲「小瀧、」
美咲は行動力だけは凄いある。
美咲の声で小瀧くんが顔を上げて私たちを不機嫌に見る。
美咲「あ、、、ホンマに起きた」
「起きるに決まってんじゃん、呼んだんだから」
小「なに？」
美咲は私にアイコンタクトをして
美咲「Aが呼んでたから。」
私に全て投げた。
小瀧くんは背筋を軽く伸ばして机に頬杖を着いて私を見た。
小「なんか、用？」
真っ白な頭で口だけを動かした。
「あのさ、小瀧くん」
小「ん」
「彼女とかって、、、いる？」
＿ 何言ってんだ。居るに決まってんじゃん！
小「居っ、、た。」
「え」
ポカンとする私とは反対に美咲は喜んで
美咲「ほら！ね！A！後は畳み掛けるだけや」
「へ？」
盛り上がる美咲に対して小瀧くんは冷静に私に伝えた。
立ち上がり、私の肩に手を置いた小瀧くんは上から目線で口角を上げて
小「嘘やけど？期待した？」
全く笑えない自分がいた。
＿ 苦手だわ。こいつ。
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作者名：のんれもん
| 作成日時：2020年8月29日 23時
