_三角関係論 ページ17
*
教室に着けば美咲が私の元に駆け寄って来た。
美咲「なぁ、知っとる?」
「なぁーに?」
美咲「重岡の元カノ」
「知ってるわけないじゃない」
美咲「一個上のハルカ先輩やって」
ハルカ先輩。桜井ハルカ。親睦会で美咲と私が仲良くなった先輩の1人だ。
美咲にとっては部活の先輩でもある。
「そう、、、で?」
美咲「で?、、で!昨日、ハルカ先輩が重岡に告白したんやって」
「告白?」
美咲「そう。ハルカ先輩から振ったんやけど、やっぱ好きやーー!みたいな?」
女の人から告白か。
そんなの私には経験も何も、勇気がない。
「素敵だね」
美咲「でも、振られちゃったけどね」
「そうなの?」
美咲「なんでやろ。重岡はイチ様なんかなぁ」
「小瀧くんの彼女とか言ってたじゃん」
美咲によると
イチ様と重岡が両思いで小瀧くんは形だけだと言う。
でも、小瀧くんはイチ様を愛してるらしい。
全くもって、騒がしい頭の中だ。
「小瀧くん、可哀想」
美咲「そこで、救世主なんよ」
「救世主?」
美咲「ウチのマドンナ、紗英が想いを伝えようとしてます。協力してくんさい!」
紗英は高一で同じクラスになり、仲のいい友達だが、
「協力って、、、なに?」
美咲「書記っての使ってさ、実際のところイチ様とどうなのか探って欲しいってわけさ!」
「無理」
美咲「そこをなんとか」
「そもそも、美咲の三角関係論が間違いだと思うけど?」
美咲「どうして?」
「朝、3人一緒に登校してたし」
実際そうならあんな面倒臭い事しないでしょ。
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作者名:のんれもん | 作成日時:2020年8月29日 23時